SNS=バズではない。若年層のカード会員獲得を実現したクレディセゾンのTikTokマーケティングの裏側

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード(株式会社クレディセゾン)
TikTok 金融 認知拡大 獲得増加

施策の概要

概要
クリエイターを起用したTikTokマーケティング
目的
若年層による新規カード発行数の最大化
媒体
TikTok
実行施策
クリエイタークリエイティブの制作および広告運用、またLP制作

「永久不滅ポイント」などで知られるセゾンカードを発行する株式会社クレディセゾン。このたびNateeでは、同社の若年層向け会員獲得を目的としたTikTokマーケティングを支援させていただきました。

プランニングからキャスティング、そしてクリエイティブディレクション含め、一気通貫でご支援させていただき、若年層の会員獲得を実現。「TikTok施策であっても、認知だけでなく、最終的な会員獲得が実現できるというのは大きな発見だった」と同社 ビジネスソリューション部 デジタルセールスグループ 課長 後藤様は語ります。

そこで今回は、後藤様そして本案件を担当したNatee 品川を交え、Nateeへご相談いただくに至った背景やNateeを選んだ決め手、また取り組みにおける感想や効果について伺いました。

若年層の会員獲得を実現するために。自社の意図を汲み、根拠ある提案をいただけたことが依頼の決め手だった

Natee品川:あらためて、Nateeにご相談いただくに至った背景として、どのような課題感をお持ちであったのか教えていただけますか?

後藤:これまで当社では百貨店含め、商業施設と連携したリアルな場での会員獲得施策を中心に展開してきました。そのため、デジタルを用いた会員獲得施策、特に若年層向けの施策のノウハウが乏しいことがひとつ課題としてありました。

しかし、今後カード収益を上げていくためには若年層の獲得が必須でありますから、SNSを用いた施策など、若年層向けの施策をいろいろと試したりもしてきました。

また、会員獲得を主目的としつつ、認知拡大を目的に、インフルエンサーを起用した施策なども展開してみたこともありましたが、どれも単価に見合う施策にはなっておらず、成果に繋がる若年層向けの施策というのを見出だせていませんでした。そこで外部の知見を持った企業にお力添えいただきたいと思ったことが、ご相談させていただいた経緯でした。

Natee品川:様々な企業がある中で、どういった点が最終的にNateeにご依頼いただく決め手となりましたか?

後藤:当時は競合他社もTikTokを用いた施策に踏み切っていないような状況ではあったものの、若年層にダイレクトにアプローチできる媒体としてTikTokには注目していました。そうした中、社内からの紹介で知ったのがNateeでした。

そして実際にお話をさせていただく中で、スピード感を持って取り組んでいただけそうだと思ったこと、またこちら側の意図をしっかりと汲み取った提案をしていただき、お任せできそうだと思えたことが一番の決め手です。

特に当社ではリアル施策を中心としてきた背景もあり、当時はデジタル施策に関して社内承認を得ようにも、上層部からは「本当に成果に繋がるのか」と疑問の声が上がることも珍しくありませんでした。

そこでTikTok施策でどういった成果が期待できるかを論理立てて説明する必要があり、Natee側にも「こういう数字を出してほしい」などと相談させていただきましたが、そうした要望にも柔軟に対応いただき、上層部に提案するためのロジックを一緒に組み立ててくださったことも依頼の決め手でした。

(クレディセゾン ビジネスソリューション部 デジタルセールスグループ 課長 後藤 様)

Natee品川:そして22年3月に一度お取り組みをさせていただき、その後、23年に再びNateeにお声がけいただきましたが、再度お声がけいただけた理由はなにかありますか?

後藤:1回目の取り組みでは、CPAが通常よりも高い結果ではあったものの、狙いであった若年層の獲得ができていました。一方でCPAが高い分、「コストがかかる施策だ」という印象も上層部は感じていたのだと思います。

しかし、若年層の獲得という狙いは達成できているわけですから、より上層部を説得していくためにも、再度取り組みをご一緒させていただき、CPAだけでは測れない効果を語れる材料を集めたいというのがありました。

そうした中、Nateeは常に当社に合わせた提案をいただけていましたから、他社は検討せず、Natee一択でご相談させていただきました。

フォロワー100万人超のトップクリエイターを起用。TikTok施策であってもCV獲得が可能であることは大きな発見

Natee品川:1回目の22年度の取り組みでは、マイクロクリエイターをメインに起用した施策を展開し、どういったクリエイティブが良さそうであるかの知見を溜めていく形で進めていきました。

一方で今回の取り組みでは、フォロワー数が100万人を超えるようなトップクリエイターを起用して展開。会員獲得はもちろん、認知拡大にも繋がる施策を提案させていただきましたが、当時は提案に対してどのような印象を持たれましたか?

後藤:トップクリエイターを起用するのは手堅いやり方だなと感じましたし、また数値シミュレーションも出していただき、プランニング自体も非常に手堅い内容であったため、これであればしっかりと成果に繋がるだなという印象でした。

やはり広告代理店含め、様々な企業からご提案をいただく機会も多いのですが、営業担当の方の勢いだけの提案も多いわけです。しかし、Nateeはそうした提案と違い、手堅く、実際に成果に繋がることが期待できる内容であったため、さすがだと感じました。

Natee品川:今回、CPMやCTR、CVRといったKPIはもちろん、クレジットカードの会員になっていただくことがゴールであるため、審査通過率など様々なKPIを追っていきました。そしてトップクリエイターであっても、KPIが未達になってしまうことは珍しくありません。

そこで、キャスティングやクリエイティブなど、様々な変数を検証していきながら、進めていきました

特に、クリエイティブの影響は大きいため、成果最大化に繋がるクリエイティブをつくっていくためにも、クリエイターとのコミュニケーションを特に意識して進めていきました。そうしたプロセスを通じて、御社側での新たな気づきはなにかありましたか?

(Natee ストラテジックプランナー  品川)

後藤:やはりTikTok含め、こうしたSNSの施策は「バズらせることに価値がある」といった雰囲気があると思っていて、実際に社内でもそうした認識を持っていました。

もちろんそういった要素もあるでしょうが、Nateeの進め方はバズって認知拡大に繋がったねということだけでなく、どうすれば申し込みに繋がるのかということを、ロジカルに設計して進められており、TikTok施策であっても最終的な成果獲得が見込めるのだということは、大きな発見でした。

また、本当に様々な数字を共有いただいていて、ただただすごいなと思いましたし、トップクリエイターの起用は認知拡大にも繋がりますから、想像していた以上に投資対効果の良い施策だというのは新しい気づきでした。

CPAは64%改善。会員全体における若年層の割合も増えており、SNS施策の社内理解が深まったことは大きな成果

Natee品川:今回、コンテの段階で修正いただきつつも、最終的なクリエイティブの部分ではNateeを信頼いただいて、任せていただけたことは私たちとして非常に嬉しく思っています。

御社内では、最終的なクリエイターのコンテンツに対して、どのような印象でしたか?

後藤:正直、私自身も「ここまでやっていいのか」と思いましたし、上層部の人たちも驚いていたのだと思います。ただ、ビジネスとしての要点を踏まえつつ、クリエイターの世界観を考えてのご提案だと思っていたため、ここはNateeを信じようと。

実際に会員獲得に繋がっていて、CPAは他のクリエイティブに比べて64%改善、さらに会員全体における若年層の割合が増えているのは当社にとって大きな変化。社内からも「TikTok見ました」といった声が上がるくらい、認知拡大にも繋がっています。

そして様々な数字をNateeから共有いただいているため、SNSを用いた施策の理解が深まり、社内でも根拠を持ってデジタル施策について語れるようになったことも大きな成果のひとつだと感じています。

Natee品川:今回の取り組みを踏まえて、御社では今後TikTok含めたクリエイター施策をどのように展開していきたいとお考えですか?

後藤:クリエイターの方々には独自の世界観で、さらにビジネスに繋がることを踏まえた素晴らしいクリエイティブをつくっていただきましたが、クリエイティブから遷移する当社のLPがまだ最適化できていないことが課題のひとつだと捉えています。

レギュレーションの都合上、仕方がない部分もあるものの、やはりクリエイターのクリエイティブの世界観と合わせたLPをつくることでより効果が見込めるでしょうから、さらなる成果最大化に向けて、私たち側でもできることを進めていきたいと考えています。

Natee品川:最後に、今後Nateeに期待していることがあれば教えてください。

後藤:これまでは獲得を主目的とした施策をお願いしておりましたが、今後は認知拡大のための施策もご相談させていただきたいと考えています。

一方で、よりデジタル施策についてポジティブに社内で語られるようになり、フルファネルでの施策に今後取り組んでいくためにも、施策を成功させて、認知拡大施策が自社にとって価値があるということを証明しなければなりません

私自身は、若年層向けの施策を展開する上でTikTokは良い媒体であると信じており、会員獲得チャネルのひとつとして確立させていきたいと考えているため、ぜひ一緒に施策を成功させられるようお手伝いいただければと期待しています。

Natee品川:ぜひ認知拡大施策も成功させていけるよう、そして定量的にも定性的にも成果を出していけるよう、引き続き私たちも尽力させていただきます。本日はありがとうございました!

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