【Qurap×楽曲】SNSで人気沸騰中のシンガーソングライターSGとの施策はなぜファンの心を掴むことができたのか

Qurap(株式会社Iーne)

施策の概要

概要
SGさんとQurapのオリジナル楽曲を制作。楽曲を軸にミドル、マイクロクリエイターを起用したプロモーション施策を展開。さらには楽曲を活用した店頭キャンペーンを実施。
目的
新ブランドのローンチに合わせて、Qurapのオリジナル楽曲を起点にブランド名称認知と話題化を促す。
媒体
TikTok
実行施策
楽曲タイアップ施策&店舗キャンペーン施策

『BOTANIST』をはじめ、様々なヘアケアブランドやスキンケアブランド、そして美容家電を展開する株式会社I-ne。このたびNateeでは、同社が展開するヘアケアブランド『Qurap』のTikTokマーケティングを支援させていただきました。

そしてクリエイターには、TikTokフォロワー83万人、YouTube登録者数44万人、総再生数7億回を突破し、いまもっとも勢いのあるアーティストの1人として知られる日韓ミックスのネオシンガーソングライターのSG(エスジー)さんを起用。

SGさんとQurapのオリジナル楽曲を制作し、さらに楽曲を軸にミドル、マイクロクリエイターを起用したプロモーション施策を展開。さらには楽曲を活用した店頭キャンペーンを実施しました。

今回の取り組みについて「ブランド、そしてNateeの理解があったからこそ、良い楽曲をつくることができ、モチベーション高くPR案件を実施することができた」とSGさんは語ります。

そこで今回はSGさん、そして本案件を担当したNatee垰が、Qurapとのコラボレーション楽曲制作の裏話から、今回のプロモーション施策含め、クリエイター起用施策を成功させるポイントについて振り返りました。

ブランド側の理解があったからこそ、クリエイターの世界観を大切にしたコラボ楽曲が完成できた

 

Natee垰:今回クライアントからは、「Qurapのオリジナル楽曲を制作。それを起点に話題化できないか」というオーダーをいただいていました。

そこでいま注目のアーティストとして知られるSGさんに依頼させていただき、今回の取り組みを実現することができましたが、あらためて今回の楽曲ではどういったことを意識して制作していったのか教えていただけますか?

 

SG:こうしたブランドとの楽曲制作というのははじめての試みでした。そして普段であればファンの皆様が今求めている音楽や自分が見せたい世界観を意識して楽曲制作を進めていきますが、今回はたくさんの方々に向けてQurapというブランドをどうやって届けるか、またブランドにマッチする雰囲気を意識して制作を進めていきました。

 

そしてQurapという名前が残るようリフレインする構成になっていますが、このメインのフレーズの部分に関しては、実は最初のお打ち合わせの段階で思いついていました。

https://www.tiktok.com/@sg_a11/video/7359518180923936018

Natee垰:クライアントからも耳に残るようなフレーズにしてほしいというオーダーがあり、メインフレーズの部分は早い段階で決めていくことができましたね。なお、こうしたコラボレーション楽曲をつくる上で、クライアントから「商品名を入れたい」「こういうことを伝えたい」といった要望が多くなりすぎて、楽曲自体がダサくなってしまうケースというのは往々にしてあります

 

そこで今回クライアントへは、SGさんの楽曲のテイストを崩さずにすること、その上で最低限ブランドとして伝えたいこと、今回でいえば商品名を入れるということを目的にディレクションしていくことを大切にして進めていきました。

そしてクライアントもそうしたクリエイターとのコラボレーションに理解があったからこそ、今回とてもおしゃれな楽曲に仕上がったと感じています。

 

SG:そうですね、僕もQurapという名前を届けるということを大事にして楽曲制作に取り組みましたが、Qurapのザ!プロモーションソングという感じではなく、あくまでもメロディーやリズムのはめ方はポップスに落とし込み、Qurapという名前を自然な形で曲に溶け込ませることを意識しました。ブランド側もNatee側もいろいろと許容してくれたからこそ、僕自身満足のいく楽曲に仕上がったと思っています。

 

クリエイター、ブランド双方がより良い取り組みにしていこうと真剣に取り組めたことがプロモーション成功要因のひとつ

 

Natee垰:今回のプロモーション施策では、このコラボ楽曲を軸にいかにTikTok上でバイラルな広がりを生むかについて試行錯誤していきました。そこでSGさんの1投稿で終わらせるのではなく、SGさんのライブにマイクロクリエイターを20名招待したり、ミドルクリエイターに楽曲をカバーした投稿を展開するなどの拡散施策を実施していきました。

 

今回ファンのエンゲージメントに繋がったことの1つとして、SGさんのご厚意で投稿いただいた「キュラップ効果で髪サラふわ」というX(旧・Twitter)の投稿について深堀りしていきたいと思います。

 

PR感がない投稿がポツンとあがってきたため、ファンの方にとっても「本当にSGさんが気に入っている商品なんだ」という印象を抱いていただけたと思っていますが、あらためてあの投稿はなぜしていただけたんですか?

SG:Xの投稿に関しては、普通に商品に満足していたので投稿しました(笑)。また僕自身もせっかく制作した楽曲とブランドをファン全員に届けたいと思っていたからというのもあります。

 

ただ、こういった依頼を受けて何かをやるときに、提示された条件を1から10までやればOK、とは考えていなくて、関わる人たち全員が良いものをつくろうと一緒に動いていくことで、より良い効果が生まれるものだと思っています。

 

実際にブランド側もできることをいろいろとやってくださいましたし、Nateeは取り組み以前からライブに来ていただいたりと僕の世界観の理解を深めていただいていました。そうした真剣に取り組む姿勢というのはファンの皆様にも届くものだと思っています。

 

Natee垰:SGさんが良い取り組みにしていこうと前向きな気持ちで向き合ってくださったことが、ブランドそして私たちにとっても非常に嬉しく、良い取り組みになりました。

また、ブランド側は、TikTokの理解、そしてクリエイターへの理解があることも取り組みがうまくいった要因のひとつでした。

今回の取り組みはSGさん、ブランド含め、みんなが良いものを目指そうという気持ちで取り組むことができ、みんなが気持ちよさを感じられた100点満点の案件でした。

 

XでUGC創出。ファンの方の商品満足度も高く、コラボ楽曲施策の可能性があることを強く実感

 

Natee垰:今回の取り組みによってXでのUGCが生まれています。また、素敵だなぁと感じたのは、ブランド側のXにSGさんのファンの方から感謝のコメントやDMが届いていたことです。そしてドラッグストアでも「SGさんのシャンプー売ってますか?」といった問い合わせがあったりするそうで、Qurapの売上にも寄与できた取り組みでした。

 

SGさんの楽曲を活用した店頭キャンペーン施策を追加で実施

 

Natee垰:本施策の結果で一定数のPOSに寄与できたことが、ブランド側からも好感触をいただき、追加でキャンペーン施策をご依頼いただきました。

一部の店舗でサイン入りのポスターが掲載され、ツルハドラッグの店舗では楽曲の店内放送、ドン・キホーテの店舗では動画のサイネージ放映を実施。「#SGパトロール」のハッシュタグと店頭で購入したQurapをSNSで投稿した方に、SGさんのサイン入りQurapボトルやアクリルキーホルダーをプレゼントするという企画。たくさんのファンの方々の店頭購入とキャンペーン応募があり、とても盛り上がった施策となりました。


 

SG:自分の楽曲が店舗で流れるのは、とても嬉しいことですし、ファンの皆様も店頭に足を運んでくれて、たくさん応募してくれて本当に感謝しています。SNSに投稿されている内容を見ると、ファンの皆様が喜んでくれたことが分かったので安心しました。

Natee垰:今回SGさんを起用した理由でもあるのですが、Qurapの商品コンセプトがハイトーンの髪にもいいヘアケアブランドということで、SGさんのキャラクターにもマッチしています。そのため、購入してくれている方の中にはSGさんがQurapとコラボしてシャンプーをつくった、と思っている方もいるくらい、本当に良いコラボレーションだったと思っています。

 

そして取り組みを振り返り、コラボ楽曲施策の可能性があることを強く実感しました。これはNateeだけでなく、他の代理店含め、楽曲施策というのは難しく、なかなか反響を得られないということも珍しくありません。

しかし、クリエイター理解のあるブランド、そして良いものをつくろうというマインドを持ったクリエイター、そしてプロモーションとしてブラしてはいけない部分をしっかりとディレクションすることで、楽曲起点でのプロモーション施策が成功するということを感じることができました。

 

またコラボ楽曲をただSNS上で展開するだけでなく、今後同じような機会があれば、楽曲制作自体もコンテンツ化していき、よりファンの方のエンゲージメントを高めていくような施策を展開するなど、私自身学びの多い取り組みでした。

今後は第二弾として行う店頭での楽曲再生施策も、非常に結果が楽しみです。最後にあらためて、取り組みを振り返ってのSGさんの感想をお聞かせください。

SG:ブランドとはじめてのコラボ楽曲の試みというのもあり、自分でできるのかという不安もありましたが、良いブランド、そしてNateeの協力もあり、とてもやりがいのある取り組みでした。

 

そして、これほどクリエイターのことを理解した上でキャスティングしてくれる代理店は他にはいないだろうと思うくらい、Nateeは信頼できるパートナーだと感じていますし、これからもぜひ何かでご一緒できれば嬉しく思います。

タッグを組んだ企業やブランドにもっと還元できるよう、よりアーティストとして成長を遂げられるように目指して頑張ります!